二重埋没法

Dr.コラム ①

ビフォーアフター、
おかしな比較写真にご用心！

昨今、SNSやホームページなどで手術前後の比較写真が手軽に閲覧できるようになってきており、それぞれのドクターやクリニックがどのような手術を行っているのか、どのような変化が得られるのかなどがすぐに分かり、とても便利です。

「へぇ、こういう手術があるんだ」
「こんなに綺麗になれるんだ！」
と、ビックリされることも多いのではないでしょうか？
こんなに綺麗になれるなら、手術を受けてみたいな…そう思いますよね。

でも、その写真、ホンモノですか？？？

もし、掲載されている写真が綺麗に見えるように“味付け”されていたら…皆さんも、知らず知らずのうちに騙されているかも！

その味付けの代表格が、メイクです。

こちらは当クリニックで二重埋没法をお受けになられた方のビフォーアフター（手術前と術後１ヶ月）ですが、①と②では、どちらがより綺麗になったように見えますか？②の方が綺麗になったという印象が強いかと思います。

①はビフォー・アフターともにすっぴん、②はビフォーがすっぴんなのにアフターだけメイクをしています。

メイクをした方が綺麗に見えるのは当たり前。手術で綺麗になったのか、メイクで綺麗になったのか…見る側としたら②では正しい評価ができないのです。

他にも、アフターだけ強烈なフラッシュライトを使って傷痕や凹凸を判りにくくするなど、あの手この手で不要な味付けを行い、集患しているドクターやクリニックが多く存在しており、インターネット上は、まさに詐欺写真の無法地帯となっています。

当クリニックの比較写真は、ビフォー・アフターともにすっぴんの状態で、カラコンなど外せるものは全て外していただいた上で撮影・掲載しています。

皆さんには、比較写真をご覧になる上で、まずはそれが“正しいもの”であるかどうかをご判断いただきたいと思います。

Dr.コラム ②

まぶたの状態に応じた
最適な二重幅をお勧めしています！

二重整形をご検討される上で、

• 控えめな二重幅で、涼やかな二重になりたい
• 蒙古ヒダに沿った自然な末広型二重になりたい
• 広めの二重幅にして、なるべく目を大きく見せたい

などなど、様々なご要望がおありかと思います。

この中で、落とし穴になりがちなのが「広い二重幅で大きな目にする」というご要望です。

例えば、こちらのモニター様。

「左右差を整えつつ、広い二重幅にして目をパッチリさせたい」というご要望でした。
「左目（向かって右側）とほぼ同じくらいか、わずかに広い程度の幅で揃えたらどうか？」というご提案をさせていただきましたが、強いご希望があったため、ご本人指定の広い幅約10mm)で埋没法を行ったところ…

このような二重瞼となりました。
いかがでしょうか…？確かに二重幅は広いですが、元々あった奥二重線と新しい二重線が離れて露見しチグハグですし、パッチリを目指していたのに逆に眠そうな雰囲気のお目元になってしまいました。

この後、二重幅を狭める修正手術を行い…

このように、バランスの良い自然な二重となりました。

上まぶたは、まつ毛に近いほど薄く、眉毛に近づくにつれて徐々に厚くなります。つまり、幅の狭い二重は薄い組織が折り畳まれるため見た目にも体感的にも軽やかさが生まれますが、一方で、幅の広い二重ほど厚い組織が折り畳まれるため見た目に重だるさや二重線の曖昧さが生じ、場合によっては目を開ける際の妨げになることもあります。

二重幅を広げれば広げるほど目がパッチリ大きく見えるわけではないのです！むしろ、逆効果となってしまうことすらあるので、注意が必要です。

上まぶたの性質は千差万別で、どの程度まで自然な印象を保ちつつ二重幅を広くできるかは個人差があります。カウンセリングでご希望の聴取、診察、シミュレーションを十分行い、お一人お一人に最適な二重幅をご案内しています。（濃いメイクをするから不自然で良いんです！とおっしゃる方も中にはいらっしゃいますが、うーん、美容外科医の観点からはあまりお勧めできません。）