アジア人の多くは、目頭に“蒙古ヒダ”と呼ばれる皮膚の被さりがあり、目を開ける際に上まぶたの皮膚を下側に引き下げるような抵抗力として働きます。このため、蒙古ヒダが大きいほど上まぶた内側の皮膚が白目に被さって、目が小さく見えたり、離れて見えたりする原因となります。また、二重ラインも内側で皮膚が被さるため末広型二重となります。
目頭切開とは、目頭部分の皮膚を切開し蒙古ヒダを解消する手術です。これにより、目を大きく見せたり、離れ目を改善したり、華やかな平行型二重を形成したりすることができます。
目頭切開には様々な手術方法がありますが、当クリニックでは、主に「Z法」を採用しています。
Z法は、皮膚をZ字型に切開し、下向きの三角形の皮膚を鼻側に約90度回転移動させて縫合します。他の手術方法に比べて傷痕が目立ちにくく、ダウンタイムも短めです。また、手術前に近い状態に戻すことも可能です。
もともと目と目が近く、目頭切開が適用しにくい方は、目上切開がおすすめです。目上切開とは、蒙古ヒダから二重ラインにかけての皮膚を一部切除し、縫合する手術です。目頭に切開を加えないため、目と目の間の距離を縮めずに目元の印象を変化させることができます。
当クリニックでは、お一人おひとりのまぶたの状態やご要望に合わせ、皮膚を切開する大きさや位置、角度など、細やかにデザイン調整をしています。また、より美しい仕上がりのため、極細の縫合糸を使用し、形成外科的縫合を丁寧に行います。
ご来院後、洗顔していただきます。
担当看護師から飲み薬や術後の注意事項などについて説明があります。
その後、ドクターによりシミュレーションを行い、ご希望の仕上がりの形態に合わせて皮膚切開線をマーキングします。
もし聞き忘れたことや心配な点などがあれば何でも気兼ねなくお尋ねください。
手術台に横になっていただき、表面麻酔を行います。(15分程度)
点眼麻酔と笑気麻酔に続き、注射麻酔を行い、手術を開始します。
痛みに配慮し、注射麻酔には極細針を使用しています。
マーキングに沿って皮膚を切開し、必要に応じて皮膚や組織を切除します。
最後に皮膚を細やかに縫合し、手術終了です。
約1週間後に抜糸します。
傷痕が落ち着くまでには数ヶ月~半年程度かかります。
術後経過でご不安などがあればお気軽にご相談ください。
手術内容 | 蒙古ヒダ(または蒙古ヒダの上側)を切開後、皮膚を移動させて縫合し、目頭の形態を変化させます |
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手術時間 | 約45分 |
麻酔 | 局所麻酔(表面麻酔・点眼麻酔・笑気麻酔・注射麻酔)不安感や恐怖心が強い方は静脈麻酔による無意識下手術も可能です |
術後通院 | 1~数回(1週間後に抜糸します) |
腫れ | 術後2~3日がピークで、約1~2週間で概ね改善します(術後経過には個人差があります) |
洗顔 | 手術翌日から可能 |
アイメイク | 抜糸の翌日から可能 |
リスク | 腫れ、痛み、内出血、感染、違和感、後戻り、傷痕、凹凸、左右差など |
目頭切開 | ¥275,000 | |
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目上切開 | ¥275,000 | |
オプション | 骨膜固定 | ¥110,000 |
当クリニックの手術料金には、手術に必要な局所麻酔薬・機器・針や糸、内服薬・外用薬などが含まれています。