眼瞼下垂症とは、上まぶたが開きにくくなった状態を指します。
上まぶたは、「眼瞼挙筋」という筋肉が「瞼板」という軟骨のような支持組織を引き上げて開く仕組みになっています。しかし、眼瞼挙筋と瞼板の連結部分である「挙筋腱膜」が緩むと、引き上げる力がうまく伝わらなくなり、上まぶたが開きにくくなってしまいます。
目の開きが悪くなると、眠たそうな印象となるだけでなく、額の筋肉(前頭筋)の力を過度に使い眉毛を持ち上げて見開こうとする癖がつき、額に深い横ジワが刻まれ、年老いた印象にもなります。また、頭や肩の筋肉がいつも緊張している状態となり、頭痛や肩こりの一因にもなります。
眼瞼下垂症は挙筋前転法という手術で治療します。
二重ラインで皮膚を切開した後、緩んだ挙筋腱膜を見つけて一度瞼板から切り離します。挙筋腱膜~眼瞼挙筋を引き出し、適切な目の開きが得られる位置で挙筋腱膜と瞼板を縫合します。
挙筋前転法の皮膚切開は、二重まぶた切開法と同様、ご希望の二重幅で切開することができます。また、厚ぼったいまぶたの原因となる脂肪組織や、たるんだまぶたの皮膚を同時に切除し、形態を調整することもできます。
手術内容 | 上まぶたの皮膚を切開後、目を開ける筋肉を調整し、目を開けやすくします |
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手術時間 | 約90分 |
麻酔 | 局所麻酔(表面麻酔・点眼麻酔・笑気麻酔・注射麻酔) |
術後通院 | 1週間後に抜糸します その後、数回の定期的診察を行います |
腫れ | 術後1~2週間は強めに腫れます 浮腫みが落ち着き自然になるまでは2~3ヶ月かかります(術後経過には個人差があります) |
洗顔 | 手術翌日から可能 |
アイメイク | 抜糸の翌日から可能 |
リスク | 腫れ、痛み、内出血、血腫、感染、目ヤニ、ドライアイ、違和感、引きつれ、知覚異常、傷痕、左右差、低矯正・過矯正、二重消失など |
眼瞼下垂手術(挙筋前転法) | ¥550,000 |
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切らない眼瞼下垂手術(埋没式挙筋短縮) | ¥330,000 |
当クリニックの手術料金には、手術に必要な局所麻酔薬・機器・針や糸、内服薬・外用薬などが含まれています。